予防接種法で定められた子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は、指定医療機関において通年受けられます。 対象年齢であれば、費用は無料です。事前に、予約や実施時間などを医療機関にお尋ねください。公費で受けられるHPVワクチンの予防接種は3種類あり、種類によって接種間隔は異なります。
■対象者
小学6年生から高校1年生相当(12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までに ある)の女子
※標準的な接種年齢は中学1年生の女子
■接種間隔、回数等
・2価ワクチン(サーバリックス®)
標準的な接種間隔:2回目は、1回目の接種から1ヶ月の間隔をおいて接種
3回目は、1回目の接種から6ヶ月の間隔をおいて接種
※標準的な接種間隔で接種できない場合:2回目は、1回目の接種から1ヶ月以上の間隔をおいて接種
3回目は、1回目の接種から5ヶ月以上、かつ2回目から2ヶ月半以上
の間隔をおいて接種
・4価ワクチン(ガーダシル®)
標準的な接種間隔:2回目は、1回目の接種から2ヶ月の間隔をおいて接種
3回目は、1回目の接種から6ヶ月の間隔をおいて接種
※標準的な接種間隔で接種できない場合:2回目は、1回目の接種から1ヶ月以上の間隔をおいて接種
3回目は、2回目の接種から3ヶ月以上の間隔をおいて接種
・9価ワクチン(シルガード®9)
標準的な接種間隔:2回目は、1回目の接種から2ヶ月の間隔をおいて接種
3回目は、1回目の接種から6ヶ月の間隔をおいて接種
※標準的な接種間隔で接種できない場合:2回目は、1回目の接種から1ヶ月以上の間隔をおいて接種
3回目は、2回目の接種から3ヶ月以上の間隔をおいて接種
※9価ワクチン(シルガード®9)については、以下の条件を満たす場合、2回接種も可能
@対象年齢
小学校6年生の学年から、15歳の誕生日の前日(15歳未満)まで
⇒15歳になるまでの間に1回目の接種を行えば、2回での接種完了が可能
A2回接種の場合の接種間隔
・標準的な接種間隔:2回目は、1回目の接種から6ヶ月の間隔をおいて接種
・2回目は、1回目の接種から最低5ヶ月以上(接種間隔の上限は設定なし)
⇒5ヶ月未満で2回目の接種をした場合は合計3回の接種が必要
■2価ワクチンと9価ワクチン、4価ワクチンと9価ワクチンの交互接種について
同じ種類のワクチンで接種完了することが原則となりますが、すでに2価あるいは4価ワクチンを用いて定期接種、キャッチアップ接種の一部を終了した者が残りの接種を行う場合には、適切な情報提供に基づき、医師と被接種者等がよく相談した上で、9価ワクチンを選択しても差し支えないこととされています。
■持参するもの
・親子(母子)健康手帳
・健康保険証(接種後に体調不良等が起きたときに必要になることがあります。)
※原則として保護者の同伴が必要です。保護者以外の方が同伴する場合は委任状が必要です。
13歳以上の方が接種される場合は保護者の同伴がなくても接種は可能ですが、あらかじめ
予診票と同意書へ保護者の署名が必要です。予診票は医療機関に備えています。
ご不明な点は、予防接種相談電話(電話:096-372-0700)へお尋ねください。 |