下水管を流れてきた下水(汚水)をきれいにして自然へ返す、いわば下水道の「心臓部」です。
熊本市には、中部・東部・南部・西部・城南町の5つの浄化センターがあります。
浄化センターでは、汚水と活性汚泥を接触させて浄化する「標準活性汚泥法」で下水処理を行っています。
浄化センターにある処理施設の概要は、次のとおりです。
■沈砂池・ポンプ室
下水道管から流入してきた下水から土砂を沈めて取り除くとともに、浮いているゴミをスクリーンで
取り除いた後、最初沈殿池へ送ります。
■最初沈殿池
沈砂池から送られてきた下水をゆるやかに流し、汚濁物などを沈殿させ、下水を反応タンクへ、
沈殿物(汚泥)はかき寄せて汚泥濃縮槽へ送ります。
■反応タンク
最初沈殿池から送られてきた下水に活性汚泥(好気性微生物を多量に含んだドロ状の汚泥)を加え、
空気を吹き込んで混合し、下水の中に含まれる汚物を微生物に食べさせ、沈殿しやすくします。
■最終沈殿池
反応タンクから送られてきた水をゆるやかに流し、活性汚泥を沈殿させて、きれいな上澄み水は
消毒タンクへ流し、沈殿した活性汚泥は反応タンクへ送ります。また、その一部は余剰汚泥として、汚泥濃縮機へ送ります。
■消毒施設
最終沈殿池から送られてきた上澄み水に含まれる大腸菌等を消毒、滅菌して、河川や海などに
放流します。
■その他
汚泥処理施設として濃縮槽、消化槽、脱水機、固形燃料化施設などがあります。
下水汚泥から作った固形燃料は、火力発電所の燃料として利用され、温室効果ガスの削減に役立っています。また、消化槽で発生したメタンガスも、ボイラーや発電機の燃料に有効利用しています。
※詳しくは、下記の関連するホームページ「下水道のしくみ」を参照ください。 |